まずは、大きな地震で戸建ての木造住宅(在来工法)がどうなるか、その実験映像をみてみましょう。
映像は、耐震補強がなされていて耐震性がある住宅と、補強工事をしていない(長く手入れをしておらず、古い)住宅とを並べて、平成7年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で得られた地震波のうちの一つで揺らしたものとのことです。
いかがでしたか? 映像は戸建住宅でしたが、耐震性の弱い高層ビルやマンションでは傾いたり柱や壁にひびが入ることもあります。
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阪神・淡路大震災/神戸市消防局 撮影
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阪神・淡路大震災でどのような建築物が弱かったかという傾向をみると、古い建造物、とりわけ建築基準法が改正された1981年以前に造られた建築物に被害が多くみられました。
戸建住宅では、筋交いが十分に入っていない、また筋交いと土台がしっかり固定されていない、シロアリや湿気により木材が腐食しているなど、長年、手入れをしていない家の多くが被害を受けました。この地域が、台風対策のために重い屋根瓦だったことも、この地域で被害を大きくした一因ともいわれています(ただし、建築年度については、昭和56(1981)年以降の建造物でも被害があった建物もありますので、注意が必要です。
ご自身の住む家やマンションは大丈夫か、次の手順で確認をしましょう。
なお、区では、昭和56(1981)年5月以前の建築物を中心にさまざまな助成(かかる費用の一部を区が補助する)や相談を行っています。区の助成制度が利用できれば、かかる費用が大幅に抑えられます。下記の参考ページをご覧ください。
- 耐震診断を受けましょう。
昭和56(1981)年5月以前に建築された戸建て住宅では、窓が大きい(壁が少ない)、吹き抜けがある、壁の配置に片寄りがある、増築してある、1階が店鋪や車庫になっているといった建物については専門家による耐震診断を受けましょう。昭和56(1981)年5月以前の建築物では多くのケースで区の助成が受けられます。戸建て住宅の場合には、簡易耐震診断(無料)が、また分譲マンションの場合には、耐震化するためのアドバイザー派遣や簡易耐震診断(無料)が行われています。
すぐに耐震補強が難しい場合でも、ご自分の家が地震に弱いとわかっていれば、地震の最初のちょっとした揺れで外に出るなどの行動をとることができます。ご自身の家が地震に強いかどうかを知っておくことはとても大切です。
以下のページで、区の助成が受けられるか、またどんな家が弱いとされているのかをチェックしておきましょう(1、2共通)(担当:都市整備部 建築課 耐震化促進係)。
>> 練馬区 住宅の無料耐震診断
- 耐震性がないと診断された場合、耐震補強を検討しましょう
>>練馬区 民間建築物の耐震化促進(耐震化促進事業助成制度)
信頼のおける業者に、信頼のおける工法でお願いしましょう。(検討の結果、すぐには無理な場合は3へ)
- 耐震補強がまだ難しい場合、次のどちらかを検討しましょう。
ア)
もし木造建築の1階で寝ていたら2階で寝るようにしましょう。(1階がつぶれ2階が残る傾向が多くの倒壊した建築物にみられます)
イ) 家全体が倒壊しても、そこにいれば大丈夫という安全な空間をつくりましょう。上の東京都の「選定事例の一覧」のなかにも、耐震シェルターや防災ベッドがあります。特に寝たきりの方や障がいをお持ちの方がご家族にいらっしゃる場合、耐震シェルターや防災ベッドを設置しておけば、とても安心です。ぜひ、区の助成制度を利用しましょう。
>> 耐震シェルター・防災ベッド等の設置費用の助成
/ 区/都市整備部 建築課 耐震化促進係 電話:03-5984-1938
耐震シェルター
※ほぼまん中にあるのが耐震シェルターです
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