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2009/レポート3
(取材報告)

防災訓練  石神井台小 避難拠点運営連絡会 
 
石神井台小学校体育館・視聴覚室・校庭にて(7月4日10時00分〜12時30分

 2009年7月4日10時より、石神井台小学校において、地域の方・ボランティアの方の参加のもと防災訓練が行われました。
 訓練は、石神井台小避難拠点運営連絡会が主催し、アニメの上映や救命講習会、石神井消防団10分団による軽可搬ポンプ実技披露、備蓄物資展示会、炊き出し等が行われました。
 救急法講習では、「科学戦隊ダイナマン」からダイナイエロー役の時田優さんとダイナピンク役の萩原佐代子さん、強力助っ人として「超新星フラッシュマン」からグリーンフラッシュ役の俳優・植村喜八郎さん、さらに俳優として広くご活躍の浅川稚広さん、そして「ハートセイバースクール浜田山」の福島範彦さん、石神井消防団10分団の皆さんにご協力いただきました。

受付開始
ボランティアの受付状況をホワイトボードで把握
備蓄物資の展示準備。仮設トイレ
ろ過器

こちらは炊き出し準備。アルファ米を作って
お土産になります

司会の方と、会長さんからご挨拶

額に手を当てあごをあげます 額に手をあてあごをあげ空気の通り道を確保します
校長先生からもご挨拶♪
阪神淡路大震災のお話もありました
呼吸を「見て、聞いて、感じる」 吹き込み用具を口に当てます
アニメ「負けへんで」上映。阪神淡路大震災で友人を亡くしてしまったとある学校の6年3組の物語です。
その間、炊き出しは佳境に…!
心臓マッサージ AEDをつけます
救命講習会です。みなさんの学校で、校長先生
が倒れたら、どうする?
119番への電話と、AEDが必要です。
みんなで協力してくださいね
学校にあるAEDの場所、覚えておいてくださいね
3つのグループにわかれ、
人形を使って、心肺蘇生を経験してみました
AEDをつけます 〆のご挨拶
やってみると、それほど難しくないと
お感じになったかもしれませんね
練馬・光が丘・石神井消防署では、原則月1で、
必要なスキルが学べるコースを実施しています
AEDの使い方をみんなで見学
石神井消防団10分団の皆さんによる軽可搬ポンプの実技(B級ポンプ)。6月13日の石神井操法大会でなんと優勝なさったとのこと。いつも地域のためにありがとうございます♪
皆で協力して、ホースをはずします
さすがにきびきびしていらっしゃいます♪
1番員さん、筒先をもって走る!
ポンプのホースは後方にある水槽に入れます
ホースをつないで的を目指します!
的をめがけて放水〜♪
資器材の見学。こうしたものが備蓄倉庫に入っています
仮設トイレ、発電機、投光器など
実際に動かしたり組み立てたりは、一般の皆さんの力が必要です。いざというとき、一緒にお願いね♪
心肺蘇生の説明ちらしと、アルファ米とクラッカーのお土産をお持ち帰りいただきました〜♪ お疲れさまでした
現役+元俳優の皆さんと、今回お手伝いの福島さん
 皆さま、お疲れさまでした〜♪
 避難拠点としてのご活動としては、一旦仕切りなおしがあり、去年から新たに立ち上げられたとのこと。そして、この日、初めての訓練にのぞまれたとのことでした。
 だがしかーし!! とてもそう感じさせないほど、盛りだくさんの内容! 訓練中にはスタッフの皆さんがそれぞれご自分の持ち場をしっかりとこなしていらっしゃいました♪
  チームワークがとてもよいという印象でしたので、これからも益々のご活躍を期待しております♪

 それから消防団の方の実技ですが、操法大会ではなじみのある光景ですがこうして避難拠点の訓練において、このようにふだんの訓練の成果を見せていただけると、すごくよかったですね。他の拠点の訓練でも、ふだん消防団の方にご参加いただくパターンが多いですが、型として(でいいのかな?)の実技を見る機会は一般の方はあまりみかけません。
 今回間近でその実技に接した子どもたちも、そのきびきびとした様子に少し緊張した様子で見入っていましたし、地域で地道に訓練をしてくださっている皆さんなので、こうした形でのご紹介はすごくよかったと思います。他の拠点でも、こうしたプログラムをぜひ取り入れられてはいかがでしょう♪ 消防団の人気沸騰で団員さんが増えるかも?(笑)

 今回、救命法では、開進第一小学校避難拠点の訓練の時にもご協力いただいた時田さん、福島さんに加え、俳優のお仲間にもご協力いただけました。ありがとうございます(救命法についての詳しい手順については、開進第一小学校避難拠点の訓練を参考にしてください)。

 救急車が来るまでは、通常119番に電話をしてから平均6分半を超えます。
 何かの事情で心臓が急に止まってしまい意識を失うと、脳に酸素が送られなくなり時間がたつにつれ細胞が死んでいくため、結果として大きなダメージを負うことになります。その酸素が供給されない時間が長ければ長いほど脳は大きなダメージを受け、仮に一命をとりとめたとしても大きな後遺症が残る可能性が高くなります。
 心臓が止まってから、実はそれほど時間的に余裕があるわけではありません。心臓停止後約3分で死亡率は50%、さらに5分、6分と時間がたつほど蘇生・救命の可能性は低くなっていきます(カーラーの救命曲線)。

 救急車が来るまでの数分間、倒れた人の身近にいる皆さんが心肺蘇生を施していれば、後遺症も伴わず救命率もぐんと上がることにつながります。
 >> 救急車を待つ間に / 減災どっとこむ

 石神井消防署等では、原則として毎月1回、普通救命講習が行われていますので、今回をきっかけに、ぜひ本格的に講習会を受けられてはいかがでしょうか。
 皆さんの身近な大切な生命を失うことがないように、ぜひ心肺蘇生のスキルを身につけましょう。

レポーター
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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