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2007/レポート4
(取材報告)

光が丘第六小学校
   /宿泊訓練(9月15日15時00分〜16日8時00分
   /外国人の方のための防災訓練(9月15日16時00分〜18時30分)

 2007年9月15〜16日、光が丘第六小学校において、児童・保護者・地域住民を対象とした宿泊訓練と、外国人の方のための防災訓練が行われました。
  今回の訓練は、光六小避難連絡会が主催し、光六小PTA、 光六小おやじの会、心のあかりを灯す会、深夜工事、光が丘警察署、光が丘消防署、区防災課および文化国際課の協力のもと、行われました。
 目的としては、 光六小地域住民の災害に対する取り組み意識を高める、地域コミュニケーションづくりに努める、光六小避難連絡会を運営する要員や連絡会会員の運営技量を高める、避難連絡会の運営マニュアルの内容を検証する(マニュアルを充実させる手がかりを掴む)、資器材の点検、次世代を担う子供たちの危機管理に対する意識を高める、といったことなどです。昨年同様、子どもたちのお手伝いもありました。
  >> 昨年度の訓練の様子はこちらから
 外国の方は、いつもは練馬区役所で行っていることから、集まっていただけるかどうかが心配されましたが、最終的には7ヶ国28人もの方にご参加いただきました。本レポートでは、外国人の方の訓練の様子を中心にご紹介します。

受付。宿泊予定の子どもたちが続々、集合
体育館でグループにわかれる

外国人の方も受付 
>> 受付用紙(pdfファイル)英語中国語日本語

早速、訓練。火事で校舎の3階に取り残される2人!
ぐんと伸びるはしご車
救助は1人ずつ。飛び乗らないように注意
無事、1人救出。
校長先生も、無事救出〜♪
外国人の方はファミリーが多くみられました

通訳を交えながら、地震に関する基礎知識を
学んでいただきました 
>> 外国人の方に配布した資料はこちら

その後は、地域の方と交じって訓練。まず放水から
起震車も体験してみました。揺れにはびっくり?
担架も一緒に、1、2、1、2
担架がつかえない階段で、階段用避難車のデモ
デモをされる方は、もうすっかりプロです(笑)
実際にやってみました
うまく着地して、拍手!
ろ過器体験
バーナー体験。火が大きくなってびっくり
発電機で投光器をつけてみます
子どもたちは、AED操作訓練も行いました
炊き出しはいつも大変。お疲れさまです
チキンカレーをみんなで美味しくいただきました
外国人の方もカレーをごちそうになりました〜♪
子どもたちのお泊まりセットを撮らせてもらいました
この小学校の出身者がメンバーにいる
深夜工事」のライブ
避難所探検ラリーが開始。校舎内外が災害のときにどう使われるかなどを見てまわります
クイズに答えながら、場所めぐり。ここは備蓄倉庫
図書室は「高齢者用避難所」に。寝ている人には気づいた?
災害用のトイレがゴール!
最後の設問はこんな感じ。

トイレのふたに隠れて、防災課のKさんが暗闇から出没!!! 彼の将来を考えてこの写真は少しぼかしてあります。え? たりませんか?(笑) このように、いろいろな場所で大人がしっかりがんばっていました。 

答えを書き込んで、終わり。頭に入ったかな??

【感 想】
 昨年に引き続き、お邪魔をさせていただきました。今回は、準備の段階から拝見できませんでしたが、昨年同様、チームワークよくなさっていらっしゃいました。
 子どもたちだけでの参加も目立ちましたが、子どもは日中の訓練には真剣に取り組み、夜の避難所探検ラリーでは、包帯巻きの先生の姿に驚き楽しむなど、充実した時間になったと感じます。
 その避難所探検ラリーの内容は、防災に関する設問に答えたり、災害時に学校がどう使われるのかを学ぶものでした。ただ、楽しさに追われ、あっという間に終わってしまった印象があるので、できれば大事な設問については日をあらためてでも、子どもたちがふりかえることができる時間をもっていただけると、より効果があるな、と感じました。

 外国人の方は、フィールドに出ての訓練はあまり体験したことがないと思われますので、これも一つの訓練の形と思われます。地震がない国のご出身だと、災害に対するイメージはつかみにくいので、今後、防災課としてアンケートを取られたり、ご質問を受けるなどして、相互に理解を深める機会があるといいな、と思いました。
 できれば、訓練ではそれほどの人数ではないので、ちょっと空いた時間にどのような不安をお持ちかうかがったり、それぞれのご家庭の事情をおうかがいしてアドバイスをなさることも有意義なことと考えます。特に言葉を理解できる方がふだんから身近にいらっしゃるかを、うかがっておくとよいかもしれません。実態をつかむことに加え、すべての避難所に通訳の方を配置するといったことは難しいでしょうから(本当は、最寄りの英会話学校や言葉がわかる方などと拠点で地域協定を結んでいただいて、訓練に参加していただくとよいと思いますが)、外国人の方には、個々にふだんから近くにそういう方を確保していただいて、いざというときに一緒に行動されるようにすすめるとよいな、と感じました。なにしろ、情報が全く伝わらない可能性がありますので、さまざまな方法を模索しておく必要があると思われます。

 外国人の方を受け入れての訓練になりましたが、全体として違和感なく、とてもスムースに行われました。
 皆さま、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。  (^◇^)/ 

レポーター
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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