ねりま減災どっとこむ

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2006/レポート7
(取材報告)

八坂小学校/総合防災訓練(9月1日11時00分〜12時30分

 2006年9月1日、八坂小学校で、全校生徒とPTA、八坂小避難拠点運営連絡会が一体となった訓練が行われました。学校引き取り訓練を皮切りに、学年に応じて、次の訓練メニューを行いました。
 小学1、2年生(以下、低学年)は、投てきパック・消火器訓練、119番通報、防災講話(パネルシアター)
 小学3、4年生(以下、中学年)は、起震車体験訓練、煙体験訓練、ロープワーク訓練
 小学5、6年生(以下、高学年)は、資器材操作訓練(備蓄倉庫見学、バーナー、トイレ、ろ過器)、応急救護訓練
(雨が時折、落ちてくるなど、天候は微妙でしたが、雨天用のプログラムではなく、場所を変えるなどの工夫をしたうえで、晴天用のプログラムで実施されました)。

訓練の準備(写真は投てきの準備(水詰め))

八坂小保護者と地域の方の受付(写真は、後者)

引き取り訓練(1) 
保護者は廊下で待機、児童は机の下に潜り込む練習など
引き取り訓練(2) 
先生は、保護者と生徒を引き合わせて確認

119通報訓練(低学年)(以下は応答の例です)

<生徒> 119をダイヤル
 
  <消防署の方> 東京消防庁「火事ですか、救急ですか?」
「火事です」
 
  「住所はどちらですか?」
「ねりまく どしだ 4の48の1です」
※ 大手町にある東京消防庁につながるので、必ず
「練馬区」とつけましょう。また、本来は、
「4丁目48番地1号」というのが望ましいので、
大人の方はそう言ってください。
 
  「何が燃えていますか?」
「え〜っと、しょくいんしつがもえています」
(一同、爆笑の渦♪)
 
  「はい、わかりました。消防車が向かいます」

 小さなお子さんでは、住所を覚えるのは難しいかもしれませんので、家の壁に住所など、通報の例を貼っておくとよいでしょう。
  <参考> 減災どっとこむ119のかけ方は?印刷のページ
  (また、大人の方は、「救急車を待つ間に」をご覧ください。)

低学年−パネルシアター(1)
出演は、「 ぴーかぶー」の皆さん
低学年−パネルシアター(2)
みんなで、頭を保護するダンゴムシのポーズにトライ
低学年−投てき 水の入った袋を炎に投げる
みんなで協力して火が小さいうちに消そう♪
<参考> 減災どっとこむ消防車も救急車も来ない?
低学年−消火器訓練(訓練用の水消火器)
黄色のピンを抜いて、火にホースを向けレバーを握って放水。街角にある消火器の位置を確認しておこう♪
中学年−起震体験訓練 >> 姿勢の取り方
机の下に入って、両手で机の1本の足をぎゅっと握る
体の重心を低く、口は閉じて、がまん
<参考> 減災どっとこむ家具が、人を襲う?
中学年−煙体験訓練
煙は一口でも吸ったら意識を失う。上着を何重にもして口に当てたり、透明なビニール袋をかぶって煙を吸わないようにして、新鮮な空気がある床を、はうように脱出を!
中学年−ロープワーク訓練
火事のとき、2階から飛び下りたりしないで、シーツの端と端とを結んで体に巻き付け脱出という方法も、選択肢の1つ
高学年−応急救護訓練
三角巾で、ケガの応急手当などを学びます。三角巾は、傷口に当てる部分に直接、ふれないように注意
高学年−資器材操作(1) 
バーナーの点火(写真)や備蓄庫、仮設トイレ見学など
高学年−資器材操作(2) 水のろ過器等の説明

【感 想】
 子どもたちに混じって、保護者の方や、PTA、地域の方が一緒にロープワークや応急救護などを学んでいましたが、どの訓練でも適度に先生とともに他の大人の方が教えたり、助けたりしてましたので、子どもたちも安心して訓練にのぞめ、移動もスムースに行われていました。
 夏休み明けということもあってか、子どもたちはいつも以上に活発という印象をもたれたお母さんもいらっしゃっいましたが、子どもたちは、とても楽しそうで積極的でした。
 低学年には、起震車に乗りたがっていた子どもたちもいましたので、これからも、定期的に訓練を行って、子どもが卒業するまでに、一通り、すべての訓練が体験できる形になれれば、理想的だな、と感じました。
※ 知らない人が子ども個人を識別できないように、あえて解像度を落としている写真があります。ご了承ください。

レポーター
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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