「地震対策はしていますか?」とたずねると、多くの方は、「食料や水を備蓄しています」というお答えになります。
大地震がおそってきたら、広域に被害がおよぶ可能性が高く、皆さんの元に食料や水がすぐには届かない可能性があります。また、混乱時になると、乳幼児や、飲み込みができなくて流動食を必要とする方などへ、身体に配慮した食べ物などが配られるということはありません。常に薬や治療を必要とする方も同じことがいえるでしょう。
したがって、ご自身もしくはご家族が、それぞれにあった薬や食べ物、水などを3日〜数日間分程度、用意をしておくことがのぞまれます。
一方で、阪神・淡路大震災では、6,400人もの生命が失われました。同様の地震が東京で起こった時、あなたやご家族、そしてお友だちが、このなかに入っていないという保証はありますか? 大ケガをする場合もありますし、最悪、生命を落としていたら、せっかく食料や水を準備していたとしても、使うことができません。したがって、備蓄をしておくことは、大地震に対して「もっとも」有効とは言えません。
>> もっとも有効な備えは? もう一度、戻って考えてみましょう。
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