ねりま減災どっとこむ

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2007/レポート8
(取材報告)

2007年首都圏統一帰宅困難者対応訓練(エイドステーション設置運営レポート)
11月17日13時00分〜16時00分

 2007年11月17日、2007 首都圏統一帰宅困難者実行委員会主催、東京災害ボランティアネットワーク主管のもと、帰宅困難者対応訓練が実施されました。これは、日比谷公園をスタートし、千葉県市原市、埼玉県蕨市、東京都西東京市、神奈川県横浜市それぞれに向けて、約20キロを徒歩で歩く訓練です。
 10時00分に各コース出発門よりスタートし、ゴール地点には16時から16時30分に到着し、修了証を受け取り解散となります。(時速3.5キロから4キロの速度で歩いた場合の目安です。)
 各コースに、概ね3から4キロメートル間隔で6から8箇所のエイドステーション(AS)が設置。西東京市行きのルートでは、終点の一歩手前の石神井西小学校にエイドステーションが設置され、練馬および関町の両ボランティアセンター、ボーイスカウト練馬地区本部が中心となって運営を行いました。当日は、西東京コースに502名が徒歩帰宅者として参加し、石神井西小ASへは、194名の方が立ち寄りました。

練馬・関町の両ボランティアセンターの方とボーイスカウト、区防災課の方が顔合わせ
目立つようにのぼりや案内板を設置。とにかく迷うことがないように、わかりやすく
設営準備。お茶やビスケットも準備
お疲れさまです〜♪ トイレもあります。
13時30分くらいから続々と…
水分補給は大切です。災害時には、念のためペットボトルをもっていたほうがよさそうですね
おや! どこかでお見かけした方が(笑)。
靴はもちろんウオーキングシューズ。さすが!
子どもさんも一緒に訓練参加でひと休み。小さいのに、がんばって偉いですね
訓練修了証

【感 想】
 通勤、通学をしている皆さん。皆さんは、会社や学校にいるときに大きな地震に見舞われたら、どうしますか?
 電車が止まっていたら、徒歩で帰るしかないかもしれません。たとえば、電車で30分かかる距離なら徒歩で5時間とも言われています。
 でも、いざ帰るとなると、道中は火災が起きていたり、ビルの窓ガラスや看板、付属物など、落下物が散乱していたりと危険はつきものです。余震によって、ビルのコンクリート片がぱらぱらと落ちてきて、何もかぶっていなければ頭に直撃するかもしれません。ハイヒールなどで靴ずれができて、途中で歩けなくなるかもしれません。
 こうしたことから、 最近では情報があまりない時期に、こうした危険をわざわざおかしてまで歩いて帰るのではなく、学校や会社にどどまる選択をしてほしいと言われるようになってきました。家から離れた場所にいても、家族や身近な方の安否確認さえできれば、あなた自身はむしろ会社や学校に留まっていたほうが、ずっとずっと安全だからです。あなたが助かったということは、新たにケガをしたり亡くなる方を防ぐこと、つまり要救助者を1名救助したことに等しいのです。
 あなたの通っている学校や会社には、社員や学生全員がその数日間を過ごせるほどの食料や水は置いてありますか? ぜひ、会社や学校全体で、少なくとも3日分程度の食料や水を備蓄しておくようにしてください。
 前述したように、こうしたことの前提には、あなたのご家族や身近な方の安否が確認されてこそです。災害用伝言ダイヤルは、ますますその重要性を増してきますし、地震の強い家に住んでいることや、家具が倒れてこないように固定してあるかどうかも問題になってきます。
 NTT災害用伝言ダイヤルなどを、使ったことはありますか? 毎月1日、ぜひ、使い方を試しておいてください。
  >>災害用伝言ダイヤル171(減災どっとこむ)

レポーター
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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