ねりま減災どっとこむ

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2006/レポート12
(取材報告)

豊玉第二小学校避難拠点運営連絡会/地震のときの避難の練習
  (11月5日9時00分〜11時30分

 2006年11月5日、豊玉第二小学校において、「もしも大きな地震がおこったら、どうすればよいでしょう?」として、「地震のときの避難の練習」が行われました。「おとなも、こどもも、みんな参加して、いざというときに備えましょう」という呼びかけのもと、「豊玉第二町会」、「豊玉北四丁目自治会」、「桜台地区」(桜台町会・桜台4丁目南町会)、「地区外」(その他の地域)で、それぞれ80名、74名、31名、12名の計258名(うちスタッフは50名程度)が参加しました。一般の方との訓練に加え、各部、班間の情報伝達や連携などの行動確認がなされました。
【参加したスタッフ】
 拠点要員(区、学校)、避難拠点運営連絡会、各町会役員、豊二小・中学校のPTA役員・委員、青少年委員、青少年育成委員、児童・民生委員、市民消火隊
【主な編成】
 本部、施設管理部、庶務部受付班、誘導班(受付と誘導)、情報収集班(避難者数の集計等)、救護班、応急処置班、物資配給班、食料配給班、炊出し班など

朝、8時に地震発生。スタッフは8時半に集合
スタッフ受付、班名が入った札をつけます

受付準備。所属する町会等にしたがって、4グループに分けて受付(赤、緑、黄、青色の4色で区別)。

4色は、受付票でも色付けされています。また、避難者は受付時に、3〜4cmの同じ色のビニールテープを胸につけます。
炊出し準備。火を起こし、水を沸かします
応急救護の準備。担架を使用します
情報伝達班。さまざまな情報を扱い、各班に伝える役目等を担います。

放水の準備。プールから水を取りたいところでしたが、
鍵が開かず、みんなで知恵を絞る一幕も。

受付開始。9時から9時半までと幅があったためか、それほど混むことなく受付ができました。どこの地域に属するかが避難者にわかりにくいことから、4つのグループの立て看板の下には、該当する地域を書いた紙も付されていました。テーブル手前のテープは、避難者の胸につけてもらうもの。 家族単位で「避難拠点受付票」を記入。スタッフが付いていたので、子どもだけでも書けました。ただ、住所をわからなくなった子もいたかな? 書いた紙は、同じ色のカゴにいれて、ある程度、たまったら本部の庶務班に届け、順次、集計が行われます。
記入後、すぐ後ろに設置された立て看板のもとで待機。
全体が移動して、ろ過器、消火(放水)等について、説明
<参考> 減災どっとこむ消火のための水が出ない?
     > 水がない生活
放水のデモンストレーション。子どもたちからは、歓声が♪
アルファ米(湯か水を入れて待てば、できあがり)の説明
<参考> 減災どっとこむ地震の直後、食べ物はある?

情報伝達班。「通行止」の場所などが、地図に
落とされていました

けが人が、徒歩や担架で到着します
<参考> 減災どっとこむ消防車も救急車も来ない?

応急処置の訓練。左足骨折と仮定して、三角巾(なければ、ネクタイ、段ボール、新聞紙等で代用)で2箇所を固定してみます。
<参考> 減災どっとこむ手首の骨折、でも軽症扱い?
担架も試してみます。とても重いのと、きちっと左右に金具を伸ばさないと(指をはさまないように注意)、頭に当たって痛いようです。
本部横で避難者数の集計をし、本部、炊出し班に伝えます
子どもは、ビデオ「とっとこハム太郎のとっとこ大事だ!! 防災訓練」を鑑賞します(ビデオは、防災課が所有しています)
大人は、地区ごと(色別)に分かれて座り、大地震にむけて「安全な場所で寝る」「自分、家族の安全の確保」といった話がなされました。
<参考> 減災どっとこむ弱い家はほんの数秒で崩壊?
             > 家具が人を襲う?
炊出しのパック詰め。五目ご飯ができました。
その間、他の方は、早々に片付け、撤収を行っていました。
大人のいる体育館に、子どもたちも合流して、地区ごとに、食事と飲み物を運び込みました。避難者の皆さんが、協力してくれましたので、配給はスムースでした。そして、試食♪ 試食後、庶務部長から、参加人数の発表と、拠点運営連絡会会長、校長先生、区避難拠点要員班長からの講評。これからに向けた話や、実際の混乱が想定されるので訓練は大事といったことが話なされました。皆さん、お疲れさまです♪ (*^^*) 

【感 想】
 訓練後、これが始めての総合的な訓練とうかがいました。皆さん、とても協力・連携しあっていたご様子でしたので、驚きとともに、感心いたしました。時間も予定より30分近く、早く終わりました。
 今回の訓練の特徴は、あらゆる場面で「実際にはどうだ…」ということを意識なさっていたこと。入念なシナリオも作られていたようで、いろいろな場面で、口々に、「これは実際とは違うけど…」という言葉が聞かれたのが、印象的でした。
 この避難拠点運営連絡会の最大の強みは、関わる人の多さです。PTAのOB、OGや民生委員の方も入っています。訓練では、想定しないことも起きたようでしたが、本番でもこの分厚い人員と、チームワークで乗り切っていけるのではないか、と感じたところです。
 このように拠点の人員を多く確保なさっている拠点なら、福祉部という独立した部があっても良いかもしれません。現状では庶務部の一部がその役割を担っているご様子でしたが、避難所では、小さなお子さんや妊婦さんのケアや、足腰が弱られているご高齢者、障がい者の方々の相談・ケアに当たる部署も必要となります。一歩進んで、地域で活動する介護事業者やヘルパー、保育園や幼稚園等ともゆるやかな協力関係を結んで、一層、充実させていくことも可能ではないか、と感じました。
 そうそう、もう一つ、忘れてました。今回の訓練、他の行事と重なったこともあり、防災課職員が不在のなかでの訓練となりました。でも「実際には」、防災課の職員は不在となりますから、こういう形の訓練はより実践的で良いものだな、と感じました。

レポーター
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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