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2006/レポート4
(取材報告)

開進第三中・三町会地域防災合同訓練(6月17日13時30分〜15時40分

 2006年6月17日、懸念される大震災に備えて、開進第三中学校生徒310人が、地域のなかで防災訓練を行いました。開進第三中避難拠点運営連絡会をはじめとする桜台2・3丁目町会防災会、桜台親和町会レスキュー隊、桜台6丁目団地自治会防災会といった200人を超える地域の皆さんとともに、サポートとして練馬区、練馬警察署、練馬消防署、消防団員が加わるという、比較的、大きな訓練となりました。

全体説明会

関係者挨拶のほか、親和町会のこれまでの取り組みを紹介するビデオの上映などが行われました。

安否確認・被災現場情報 収集訓練−その1

全校生徒(310人)が、3町会地域の6ケ所の参集場所(公園や広場などの地域拠点)へ入りました。

安否確認・被災現場情報 収集訓練−その2

生徒たちは、いっせいに周辺地域に入り、担当範囲の被害現場の発見・情報収集活動を行います。門の前に貼り出しておいた「被災現場情報カード(上の写真。名前などは消してあります)」を集めてきたら、開三中避難拠点にまとめて送られます。

地域初期消火訓練−その1

防災会の資機材格納庫にある消火用のホースを何本もつないで、深井戸を活用した放水準備をします(この訓練の間、危なくないように、警察署員によって交通整理等がなされていました)。
※ 場所によっては、地域の消火器を集めて訓練しました。

地域初期消火訓練−その2

生徒たちは、順番に持ち手を変えて放水。水の力に負けないように、ホースの先を数人で持っています。

消火用ホースの取り扱い注意点

長いホースは踏まない、上から車で押しつぶさないことが大事です。ホースは火の粉がかかったり、ガラスが触れたりすることでも簡単に破けます。ホースはできるだけ引きずらないようにしてください。また、交差点で車の往来がある場所では、段差解消のステップやブリッジを置くなどといったことも必要です。

被災者・避難者搬送訓練−その1

開三中まで、担架、リアカーを利用して、大人の人を搬送します。身長が同じくらいの人が向かい合って持つことと、搬送している人の頭が足より若干高くなるように、背が高い人が頭のほうを持つといった配慮ができると良いようです。

被災者・避難者搬送訓練−その2

歩き方は、前を行く人は、外足から出し、後ろを行く人は内足から出すと、前の人の足を踏むといったことがないので安心です。また、担架には、手を放しても落とさないように肩にかけるヒモが付いています。ヒモが突っ張っているように、持つ人はひじを伸ばしましょう。重労働なので、こまめな交代も忘れずに♪

避難拠点運営訓練

中学1年生全員と2年生女子が、バーナー操作訓練、発電機操作・投光機訓練、応急救護訓練をローテーションで行いました(写真は、発電機操作・投光機訓練) 。

給配食訓練

生徒や避難拠点運営連絡会、PTAが一緒になって、バーナーを使っての炊き出し訓練です。500食のアルファ米とカレーが作られ、参加者全員で試食をしました。

【感 想】
 地域内の分散して設置された会場において、さまざまな訓練が同時に行われました。このような大規模な訓練ができるようになったのも、地域の皆さんが、毎年、一歩一歩、地道に活動を広げてきた結果と推察されます(もし、このような訓練を他の拠点でする場合、参加者や関係部署が多いことから、準備段階では、その調整等が困難な場合があります。予め、防災課とよくご相談いただくとよいでしょう)。
 参加なさった中学生の皆さんはどのように感じたでしょうか。今回の訓練の感想を作文に書かれるとのことですから、今後の活動に何かつなげていけるものがあったのか、どう心に響いたのか、とても楽しみです♪

レポーター
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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